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[Taka-Talk]我が師匠JIMMY SLYDEへの想い その2

前回のJIMMY SLYDEへの想いの続きをお話しします。前回同様、HP開設のご挨拶と重複する所もあると思いますがご了承下さい。

「JIMMY SLYDE!」と言ったら、加藤先生は、名前を聞いてもピンと来なかった様で、どういう方なのかを説明すると、誰の事なのかがすぐ判り、じゃあJIMMYを呼ぼうという事になりました。
その後の先生の行動力と実行力には脱帽です。
まず、映像でJIMMYを再確認する事から始まり、全く、面識が無かったJIMMYとボストンまで会いに行って来日を決めてきましたからね。
全く面識がなかった事や、英語が話せない事を考えると、JIMMYを呼べた事は、正に、快挙と言えるでしょう。
ただ、それは、奇跡や偶然では無く、必然だとも思います。
というのは、先生は多くのプロタップダンサーや指導者を輩出してる為、ニューヨークにも、プロタップダンサーとしてペギースピナカンパニーで活躍する教え子、加藤美由紀さん(同姓ですが、親族関係はありません)がいらっしゃいましたから、「JIMMYとは、親しいという程じゃないけど、同じ舞台に出演した事があるから、聞いてみます」とおっしゃる美由紀さんを介してJIMMYを呼ぶ事が出来た訳です。
そういう事もあって、加藤先生のはからいで、JIMMYの初来日の舞台の時に、出演が叶わなかった僕のタップをJIMMYに見て貰う時間を作ってくれて、紹介してもらった僕は幸せ者です。
ただ、JIMMYを呼べた事は、僕や美由紀さんの功績ではなく、先生の功績で、快挙だと思います。
僕は、呼んで欲しい人は?という先生の問い掛けに対してのJIMMY SLYDEという名前を出しただけ、美由紀さんは、仲介者でして、僕達は、加藤の先生の教え子な訳ですからね。
JIMMYは紳士的ですが、実は凄く頑固で「呼びたい!来て貰いたい」という先生の気持ちがJIMMYに伝わらなければ、お金を積めば来てくれるという簡単な人じゃありませんでしたからね。
ただ、先生は、来日が決まっても、安心してませんでした。というのは、JIMMYは「必ず日本には行くけど、フロアが良くないと、踊らないからフロアを用意して下さい」という条件を出したらしく、実際に舞台で踊ってくれるまで、不安だったそうです。
結果的には、先生が用意した、フロアにも大満足したわけで、JIMMYに対して失礼のない様に、一生懸命だった先生の心使いが、信頼を得た訳ですからね。
それは、4度の来日の全てが加藤先生の招聘だった事からも理解出来ると思います。
先程も、お話しさせて戴きました通り、JIMMYを呼んで欲しいと言ったのは僕ですが、諸事情で、彼の初来日の舞台への出演は叶わなかったんですが、憧れ続けてきた、本物のJIMMYが目の前で踊ってる姿に、出演が叶わなかった事も忘れるほど感動して、その夜は朝方まで練習しました。(しかも初日は最前列の真ん中の席でした。)
彼の音を、生で聴いて、目の前で見て、同じ空間にいたわけですから、映像からは絶対に伝わらない感動があり、ほっんと〜に素晴らしかったです。
勿論、一緒に舞台に立ちたかったという気持ちは強くありましたから、立てなかった事は、悔しかったんですが、今思えば、出演者は、客席から彼のタップを見る事は出来なかったわけですし、先生のお心使いで、JIMMYに僕のタップ見て貰った結果、渡米して彼に弟子入りする事も出来たわけですから、逆に良かったと思います。
彼に教わる為に渡米した後は、JIMMYの後を金魚のフンの様について行って、彼のタップを数えられないほど沢山見ましたが、好不調が無かったわけじゃないんですが、一度として同じモノは無かったし、全てにおいて音楽的でスタイリッシュで、見る度に奥深さ、次元の違いを感じずにはいられませんでした。
そして、弟子入りさせて貰えてからは、まず、Tap Rudimentを教わる事から始まったんですが、まさに目から鱗という状態でした。

この後は次回!お楽しみに!

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