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[Taka-Talk]プロを名乗る人々

皆さんもご存知の通り、色んな世界で、プロを名乗る人々が居ますよね?

また、そう名乗る人々は、やってるモノによって、明確な資格や基準があるモノから無いモノまで様々でして、僕がやってるタップダンスにおいては、後者であり、当然ながら僕も例外ではありません。

だからこそ、プロを名乗る僕らは、{プロとしての責任とモラル}を持って行動する事が必要不可欠になります。

僕の場合は、タップを踊る事で金銭を得るタップダンサーですから、その等価として、精一杯のパフォーマンスを披露し、お客さんに喜んで頂く責任があり、その為には常にアンテナを張り巡らし、学び、練習する事が不可欠であり、それを怠った時点で後退し、プロダンサーではなくなってしまうと考えてます。

尚、タップダンスにおけるプロは、タップダンサーだけではなく、タップダンスを教える先生方も、生徒さんから金銭を得てるワケですから、プロという事になると思います。

ただ、ここで{間違えてしまいがち}なのが「プロのタップダンサー=プロの講師(教師)」という図式です。

双方共に、タップダンスを生業にしてますし、双方においてプロという人々も居ないワケではありませんが、とても少数であるのが現実でして、必ずしもイコールではありません。

僕自身を例に挙げると、僕はタップダンサーとしてはプロですが、僕のクラスでは、プロのタップダンサー目線のレクチャーであり、僕は先生と呼ばれる人ではないんですよね。

ちなみに、タップを教えてる先生方には幾つかのタイプというか、目的や役割の様なモノがありまして、タイプ別に紹介させて頂きます。

①{趣味や楽しみ}の一つとして教える方。
カルチャーセンター等で健康維持や趣味として楽しんで頂く事を目的に教える

②アマチュアとは言え、発表会等の舞台に立てる様に教える方。
趣味として楽しんでるだけではあきたらない生徒さん達に、ステージに立つ楽しさを教える

③タップダンスの先生を育てる方。
先生になりたいと考える生徒さんを教えられる様に育てる(主に自分のアシスタントから始めさせる)

④プロダンサーを育てる事を目的にした方。
プロダンサーを目指す方々に、技術や知識だけではなく、その責任を教える

とは言え、④のタイプの先生が居るワケではなく、②や③のタイプで教える中で、プロダンサー志向の高い生徒さんが出てきた時に、結果的に④についても教える事になるという感じですけどね。

あと、先生自身は①や②で教えてるんだけど、プロ志向の高い生徒さんが、自ら色んな先生やプロダンサーから教わり、結果的にプロのタップダンサーになったというケースもあります。

・・・というか、プロのタップダンサーになった人は、このケースが大半だと思いますけどね。

ちなみに、極めてレアなケースとして、プロダンサーに弟子入りしてプロのタップダンサーになる場合がありまして、僕は尊敬するJimmy Slydeに弟子入りして学び、プロのタップダンサーになったワケですから、この極めてレアなケースで、とても幸運な事だと思います。(笑)

あと、プロダンサーは、モラルや誇りも忘れてはいけないと思います。

先日、友人のアマチュアダンサーから、「Takaさんがコンテストに出たら無敵なのに!」と言ってくれましたが、コンテストの多くはアマチュアの為のモノであり、プロダンサーとしての{モラルや誇り}を持つべきで、プロは出るべきじゃないと思います。

それに、タップのコンテスト自体、フィギア スケートの様な審査基準の明確な{スポーツ}とは異なり、審査基準も曖昧な上に、「なんで、あなたが審査員なの?」って人が審査してる事もあったりで、無敵ではないどころか、入賞さえしない可能性もありますよ。(笑)

勿論、「この方くらいになると明確な審査が出来るだろうな!」って方も居ますけどね。

ちなみに、そういう僕も以前、とあるコンテストの審査員を頼まれた事がありましたが「審査なんて出来ない!」と断りましたよ。

海外のコンテストには、プロを対象にしたモノもある様ですが、良いパフォーマンスをして、お客さんを楽しませる事によってギャランティー(報酬)を得るのがプロダンサーであり、賞金レースに出て賞金を得るバウンティーハンター(賞金稼ぎ)ではありませんからね。

プロとしてのモラルや誇りを持てなければ、もはやプロとはかけ離れてと思います。

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