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[Taka-Talk]Time Stepの定義

以前、タイムステップについて、コラムに書いた事がありますし、元々ご存知の方々もいらっしゃると思いますが、タイムステップについてのご質問がありましたので、より詳しく書く事にしました。

タイムステップの定義は『タップダンサーが、ミュージシャンにテンポやビートを伝える為に、予め作っておく独自(オリジナル)のステップで、ベースとなる6小節のリズム+2小節のリズム変化で構成される8小節のステップ』です。

個々のダンサーによる違いは勿論、曲、曲調によっても全て異なり、実に様々です。

ちなみに僕は、同じ曲でも、数種のタイムステップを持ってまして『Tea for two』という曲には6種類のタイムステップを持ってます。

タップダンスをやってる方々は、シングルタイムステップ、ダブルタイムステップ、トリプルタイムステップと呼ばれるステップを習った事があると思いますが、6小節+2小節リズム変化にはなってますが、独自ではないので、定義と照らし合わせると、タイムステップではなく、便宜上タイムステップと名付けたエクササイズステップという事になるでしょう。

そういう僕も、タイムステップの定義を教わるまでは、間違えて解釈してた一人ですけどね。

何故、独自である事が重要なのかというと、多くのタイムステップを考え、足運びや身体の使い方を工夫して作る事によって、ボキャブラリーも増えるし、技術も向上するからです。

現在は、CDやMD等も普及してますから、ダンスパフォーマンスやミュージカルでも生演奏ではない事が多いんですが、タップダンス全盛期の1930年代~1950年代後半は、録音技術はあっても、再生する機材は高価で、タップダンサーはジャズミュージシャンの生演奏と共にパフォーマンスする事が当たり前でしたし、即興で踊るインプロバイザーも多く、テンポやビートをミュージシャンに伝える手段として、必要不可欠だったんです。

それから、タイムステップを作る上で、もう一点重要な事があります。

あくまでも、ミュージシャンにテンポやビートを伝えるモノですから、音楽的である必要があります。

タップダンスをやってる方々は、そういう点を踏まえた上でタイムステップを沢山作って、レベルアップを目指しましょう!

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