[Taka-Talk]考えてみた
僕はジャズタップダンサーであり、ジャズタップは、ミュージシャンとの瞬時 瞬時にコミュニケーションを取りながら踊るモノなので、ライブ等では全てと言って良いほど、インプロヴィゼイションで踊ります。
しかし、先日のJAM TAP DANCE COMPANYのショウでは、復数名で踊るナンバーが沢山あったし、ジャズ演奏とは言え、ガッツリとアレンジの決まったオーケストラ演奏が多く、その場合、即興ではコミュニケーションが取り難く、沢山の振り付けを覚えて踊りました。
今回のショウの振り付けや演出を担当した加藤先生の振り付けは、変則的というか、独創的というか、こう行ったら次はこうなるだろう・・・という予想は不可能に近く、覚えるまでに随分と苦労しました。
にも関わらず、本番二週間前に、宇川の体調不良による代役が決まったAKKINはシッカリと振り付けを覚え、本番では見事なまでに自分の踊り方にしてましたし、僕が今回のナンバーで最も難しかった!と感じてたデュオナンバー{スマイル}を一緒に踊った松ちゃんこと松本晋一さんは、僅か一週間程で凄いモノに仕上げて来ました。
そこで、この代役二人と僕の振り覚え&こなすスピードの差や、加藤先生の振り付けの摩訶不思議について分析してみる事にしました。
●代役二人と僕との振り覚え&こなすスピードの差
①AKKINは過去にもJAMの舞台に出ており、加藤先生の振り付けに慣れてる。
※それは僕も同じ筈ですが。
②AKKINは知識が豊富な上、若く頭が柔らかい。
※僕も知識はそれなりにある・・・頭が堅いのか?
③AKKINは団体行動も得意。
※僕は不得手なんでしょう。
④松ちゃん曰く「僕(松ちゃん)は既にリハーサルで観て雰囲気は知ってたし、振り移しの時は、流れや要点が明確になってたから覚え難くなかった。」
※リハーサル時点では、僕はまともに踊れてなかったし、仮に踊れてたとしても、僕があんなに短期間では覚えて仕上げて来れるとは想像出来ませんが。
・・・結論を言うと力の差でしょうね?(笑)
●加藤先生の振り付けの摩訶不思議
加藤先生の振り付け経験者は、誰しも感じてる事だと思いますが、先生の振り付けには、明確なイメージがあり、利に叶ってて、振り付けの流れや仕組みを理解すれば、踊ってて気持ち良いですが、覚えるまでは難解で、???の連続なんです。(笑)
そこで、なぜ摩訶不思議なのか?を考えてみました。
①基本的には、メロディに合わせて作られてはいるが、変則的な楽曲が多い。
②ステップ自体に難しいモノはないが、メロディラインに沿ったラインで輪郭をハッキリさせたり、沿わずハーモニーさせたり、別のリズムをブチ当てて、輪郭をぼやかせる手法が複雑に絡み合っている。
③先生が現役ダンサーではない事もあってか、踊って説明するのではなく、要点をジェスチャーや口頭(イメージ)で説明しており、各ダンサーの情報処理能力がキーになる。
同時に、強制的な動きの指定はしないので、ダンサー各々の工夫やセンスに委ねられ、それを持ち合わせてない人は、中途半端なモノになりかねない。
④フレーズを大切にしてる為か、こう動いたら次はこう動くというお決まりステップやパターンが無い上、逆モーションや、アクセントの強弱等、非常に複雑。
・・・結論を言うと、先生の頭の中は良く分かりません。(笑)