[Taka-Talk]タップの練習で注意すべき事 その②
前回に引き続き、どういう点に注意して練習をすべきかという事をお話しします。
前回は、「丁寧に分析しながら、ゆっくりとしたテンポで練習する事」と「リズムを歌う事」とお話ししましたが、今回は、もう一段上げて「フレーズを歌い表現する事」と「動き方を考えてみる」という事についてお話しします。
まず、「フレーズを歌う事」ですが、前回の「リズムを歌う事」と似てますが、同じ事ではありません。
というのは、フレーズには、リズムだけじゃなく、音の強弱、音色、音の長さといった要素が入ってきます。
つまり、フレーズを歌い、表現する事によって、リズムだけで表現するより、幅広くなり、奥行きも出て来ます。
そこで、フレーズを歌い表現するにあたって、下記の3点に意識を置いて練習してみると良いでしょう。
①リズムだけじゃなく、メロディーを意識して、そのメロディーと照らし合わせながら、音を出してみる
②タップスのどの部分を使うのかを意識しながら強弱をつけて出してみる(例えばトウタップスに当てるとしても、内側と外側、爪先に近い所、ボールに近い所、そして中心では音色は異なりますからね)
③音の長さを意識して出してみる(テンポによっても異なりますが、2.4.8.16分音符、三連符では音の長さは違いますからね)
次に「動き方を考えてみる」ですが、タップは踊りながら音を奏でるダンスですから、当然、踊る事は、必要不可欠で、タップのステップを踏むだけで踊ってなければ、タップステッパーとは言えるかもしれませんが、タップダンサーとは言いづらい気がします。
「心が躍れば身体も躍る」とも言いますが、魅せる様に踊る事は簡単ではありません。
そこで、漠然とステップを追いかけ、追われるのではなく、「身体をどう使えばどういう風に見えるのか」という事を考えて、工夫して練習すれば、おのずと魅せるタップを踊れる様になると思います。
アンテナを張り巡らせて、工夫して練習しましょう!