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[Taka-Talk]悪気がなくてもダメだと思う

タップダンサーに限らず、経歴を書いたり、話したりする人の中には、自分の価値を高める為に、何割増しどころか何倍にも膨らませ、事実とは異なる事を事実の様に、また具体的な言葉や文章にしてなくても、そう受け取られる様に書いたり、話したりする人がいて、悪気が有っても無くてもモラルに反する行為だと思います。

当人が書いたり話したりする場合は、自分自身で分かってる事なので、もっての他ですが、時々あるのが、当人ではない第三者が、事実と異なるという認識を持ちながらデフォルメをして書いたり、話したりする事がありますが、それは信用を失う結果になってしまう事もあるんです。

その第三者というのは、マスコミをはじめ芸能界に多く見られる事でして、時々「ちょっと脚色して、もう少し派手に書きましょうよ!」と経歴をごまかす事を求められる事もあるんですが、僕はそういう事が大嫌いなので、絶対に脚色しません。

例えば、年齢を若く設定したり、伸長を高く見せる等、昔から芸能界ではやられてる事の様なので、お分かりの方もいらっしゃると思いますが、芸能界は、それ自体が{虚像}というか{作り物}でもあるとも思うので、まぁ仕方ないのかな?とも思わないワケではありませんが、芸能人ではない僕らは{善し}とすべきでは無いと思うんです。

なぜ良くないかと言うと、当然ながら事実と異なるからですが、その経歴を見聞きしたAさんという方が居たとして、その情報を鵜呑みにして知識として書いたり話したりしてしまうと、間違った情報を拡げてしまう事になります。

また、Aさんが書いたり話した事が事実と異なる事を知ってる方が聞いた場合「この人は嘘を言ってる!」とか「デフォルメしてる!」となってしまい、Aさんとしては、何の悪気が無くても信用され難くなってしまうワケで、Aさんに恥をかかせ、迷惑を掛けてしまう事になるワケですからね。

また、良くある誉め言葉として{天才}とか{日本一}とか{世界一}という言葉が使われる事がありますが、これは、書いたり話したりする方が本当にそう感じたのであれば、僕が批判をする事ではないですよ。

ちなみに、タップマスターであり、我が師匠でもあるJimmy Slydeは、とある舞台にメインとして出演する時に、主催者側が{KING OF TAP JIMMY SLYDE}というタイトルを付けようした時「僕はキングなんかじゃなくてパパダンサーだよ。」って言って付けさせようとしなかったので、僕が「主催者は、そう思ってるんだから良いんじゃないですか?」って言うと「そういうタイトルが付いてると僕(Jimmy)がそのタイトルで良いと納得した事になるでしょ?タップダンサーはタップダンサーでしかないんだよ。」って言ってましたよ。

あんな凄い人でも、慢心は禁物という事ですね。

そういう点で、平気でそういった言葉を受け入れてる人って「自信家なんだなぁ!」って思ってしまいますよ。

それから、経歴というのは、その人の紹介であり、派手な事でも事実だとすれば、勿論「アピールポイントにするな!」とは言いませんよ。

ただ、僕の場合は、尊敬するタップダンサーやミュージシャンと共演させて頂いた事を誇りにはしてますが、僕自身のアピールポイントとして使う事は少ないと思います。

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