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[Taka-Talk]練習は大切です!でもね…

タップダンスに限らず、秀でた才能を持ってる!と言われる人々は、ジャンルを問わず、実に良く練習します。

また、練習をしなければ、不安にもなるし、スキルアップも望めないと思いますが、練習さえすれば上達し、スキルアップ出来るのか?と言うと、必ずしもそうではないとも思います。

というのは、間違った知識や解釈で練習してる場合があるからです。

その場合、変な癖がつく事も珍しくなく、その癖を改善し、上達を図ろうとすると、それまでの何倍もの時間と労力が必要になってしまいます。

例えば、練習は沢山してるのに、伸び悩んでる方や、下記の様になってる方々は基本を再確認された方が良いと思います。

①細かい音を出そうとして、足首を中心に動かしてる為に、可動範囲が狭く、小さい動きになってしまってる方

②足首を中心にしてるワケではないけど、膝から下を中心に動かしてしまってて、スムースなる方

…タップはステップを踏む時に動かす足は、股関節を軸に、膝の上げ下ろしや弧を描く意識を持つ事が大切で、①②の様に、足首や膝を中心に動かしてしまうと、スムースな動きになりません。※もっと細かく言うと、足だけではなく、身体の中心(みぞおちの辺り)から放射状に広げたり、集めたりするイメージで動かす事が大切です。

③シャッフルを蹴る、引くと教わった為に、直線的な動き、固い動きになってしまう方》

…僕も便宜上、蹴って、引いてと言ってしまう事がありますが、シャッフルは、フロントブラッシュからバックブラッシュ、もしくはバックブラッシュからフロントブラッシュをする事であり、前に蹴り込んだり、後ろに力強く引くワケではなく、フロントにしてもバックにしても、ブラッシングなんです。※ブラッシングの長さによって、サウンドやムーヴメントに変化をつけます。

④音を出す事に一生懸命になってしまい、キレイな音が出せない(音を奏でられない)方

…どういう音を出したいのか?また、どう聞こえるのか?を意識しないとキレイな音は出せません(奏でられません)。※タップダンサーはダンサーであると同時に、音楽を奏でるミュージシャンでもありますからね。

⑤体現出来るのに、理論として仕組みが分からず説明が出来なかったり、伸び悩んでる方

…稀ではありますが、優れた感覚を持ち、見様見真似で結構良い感じに出来る方もいて、細かい事を理解してなくても《ある程度》までは行けます。ただ、《ある程度》のところで止まってしまい、そこから先に進む為には、理論的な基本の知識は必要不可欠だと思います。

では、どうやったら基本の知識を理論的に学べるのか?という事になりますが、僕は、多くの方々から教わり、《何がどう違うのか?》という事を観察し、分析して理論と結び付けて来ました。

とは言っても、細かい事は我が師でもあるJIMMY SLYDEから解説を受けて初めて理解出来た事ですが…。

また、自分自身は感覚で体現出来てるのに理論として説明出来ないタップダンサーや、知識はあっても技術的に体現出来ない先生方もいますが、そういう方からも、《目で見て》《言葉で聞いて》《頭で考える》等、学ぼうとすれば学べる事は沢山ある筈です。

現実、僕は多くの先生方から学び、多くのタップダンサーを見て来た中で、細かく教えてくれない先生から教わる事もありましたが、善きにつれ悪しきにつれ、学べない事なんてありませんでしたからね。

理論に基づく知識、体現する技術、そして観察眼と工夫が必要なんですよ。

また、そういう僕も、基本の全てを理解出来てるワケではないので、日々学び、研究する事を大切にしてますし、つい最近になって理解出来た事もありますからね。

恐らく、一生そんな事を考えるんだと思います。(笑)

こう書いてると、僕の出身スタジオの主宰者であるタップインの加藤先生が、以前『基本が一番大切!常に基本に向き合わなくては進歩も上達も無い!』とか、『自分が基本として教えてた事で、間違えてた!と気付く事があったら、前にはこう教えたけど、考えたらこうやった方が良い!と訂正する事も大切だ。』と言ってた事を思い出しました。

そうなんです。

学んだ事を練習し、練習しながら、また学び、間違いに気付いたら、修正して練習する!

良く学び、良く練習し、良く観て、良く聴いて、創意工夫していく。

あっ!それから、後回しにしないで、直ぐに実践してみる!

これが大切なんです。

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