[Taka-Talk]ジャズ界の至宝
4日に、僕の師匠JIMMY SLYDEの相棒だったジャズ界の至宝、BARRY HARRISのライブが東京の某ライブハウスで開催され、聴きに行って来ました。
前回、彼の演奏を聴いたのは、11年前で、JIMMYが天上の人になって二年半の月日が経った今、無性に彼の音に触れたくなり、ワクワクしながら、聴きに行きました。
ライブは15時45分に開場し、16時30分スタートというジャズライブでは珍しい時間帯。
客席は、数席のピアノシート(\9000)、フロントシート(\8000)、自由席(\7000)の三種類の料金設定があり、僕らは自由席だったので、少しでも良い席で聴きたいと思って、14時前に行って並びました。
並んで開場を待ってると、共演のLEROY WILLIAMS(ds)が外に出て来て、久し振りの再開に話をし、その時、LEROYが『サウンドチェックは終わったから、BARRYに会ってくれば?』と言ってくれたので、16年前に僕が撮って、BARRYに渡してそびれてた写真を手に、ライブ前の会場に入りました。
すると、ゲスト出演する井上智さん(g)が僕を目敏く見付けてくれて『オーっ!Taka久し振りやなぁ!元気にしとったか?(関西弁)』と言って、彼の元に連れて行ってくれました。(井上智さんは、21年間ニューヨークで活躍されてた素晴らしいジャズギタリストで、つい最近、活動拠点を日本に戻されてまして、僕は15年位前から親しくさせて頂いてます。)
BARRYは、11年振りの再開にハグで応えてくれて、16年前に渡しそびれてたJIMMYとBARRYのデュオコンサートの写真を渡すと『Oh! JIMMY! JIMMY!』と言いながら愛おしそうに何度も何度も見てる姿を見て、泣きそうになりました。
その時、彼はクッと厳しい目になり『Taka! Show me your time step!』と言われて、タイムステップを踏んだんですが、その言葉は、僕がJIMMYのライブやショウに付き人として、付いて廻ってる時に、いつも楽屋でJIMMYから言われてた台詞で、BARRYもその様子を見て知ってたので、そう言ったんだと思いますが、JIMMYに言われてる様な気持ちになり、凄く緊張して踏むと『On a slow bout chinaだね。』と僕のレパートリー曲まで覚えてくれてて、更に泣きそうになりました。
そういうBARRYも、今月で81歳。
ライブ本番前に、あまり長居してもBARRYを疲れさせてしまうと思い、興奮状態のまま、再び列に並び直し、開場を待ちました。
30分後に店内に入ると、所狭しと並べられたテーブルと椅子にどこに座るか迷いながら、客席後方の一番高くなってる席に座り、スタートを待ちました。
16時30分過ぎに、店主がマイクを取り、お客さんに『静かに聴くだけじゃなく、盛り上げて行きましょう!』という内容の話しをして、客席が一時盛り上がったのは良かったんですが、その後が良くない。
BARRY達が客席後方に立って出番を待ってるのに、延々と店の宣伝をする始末。
『延々と喋るんじゃない!お客さんは、この店が好きで来てる人より、BARRY達の演奏が聴きたくて来てる人が多いんだよ!後ろで待ってるBARRY達にも失礼だろ!』と思い、イライラしながら待ってると、やっと宣伝が終わり、BARRYの名前がコールされると、登場を待ちわびてたお客さん達の万雷の拍手に迎えられ、その拍手にニコニコしながら、ピアノの前に座ると、まるで子供頭を撫でる様に優しく演奏し始めました。
BARRYが、ルバートでイントロを奏で始め、次第にベース、ドラムがビートを刻み始めると、もうそこは、BARRY HARRISのビバップの世界。
否が応でも盛り上がらない訳にはいきません。
5曲目からは、井上智さんがさり気なく合流し、ゴキゲンなメロディーを奏で、7曲目にはBARRYライブの十八番《Nasciment》を会場のお客さんと一体になって歌い、あっという間に1st setが終了。
2nd setが終わると、BARRYも疲れてるだろうと思って、休憩中に再び楽屋に会い行くと、『次のセットで踊るか?』と言われましたが、会場内は、満席で踊るスペースが狭過ぎるし、お客さんはBARRYの演奏を楽しみにしてる訳ですから、やめておきました。(本音ではBARRYの演奏で踊りたい気持ちはあったんですけどね。)
あまり長居して、BARRYを疲れさせてもいけないので、客席に戻り、スタートを客席で待ちました。
2nd setの感想は…、『聞くより聴け!』です。
来年もBARRYは来日する様ですから、ご自分で体感してみて下さい。
勿論、僕も行きますよ!
ただ、『店はどうにかならないモンかなぁ!』と思いますけどね。
それでも、僕は行きますけどね。