Taka-Tone

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[Taka-talk]今日はJimmyの誕生日!※長文ですよ。(笑)

10月2日。

我が師であり、タップマスターであったJimmy Slyde。

今日は、Jimmyを知り、弟子入りする事が出来るまでの経緯について、書こうと思います。

まず、僕がJimmyを知るキッカケから書きます。

僕の実家はレコード屋だった事もあって、子供の頃からジャズファンでした。

今は、そういう店は殆ど無いと思いますが、店頭でジャズフェスティバル等の映像を流してまして、そのモニターの前の椅子に腰掛けて観るのが好きでした。

そんな小学6年生のある日、ベルリン ジャズ フェスティバルの映像が流れており、ジャズ演奏とは違う映像を目にして、衝撃を受けたんです。

それは、Jimmy Slyde、Baby Laurence、Chuck Green、Buster Brownの4名が踊る映像で、「うわ~っ!このお爺さん達カッコいい!」と目が釘付けになりました。

とは言え、当時のJimmyは38歳だったんですけど、子供の僕にはお爺さんに見えたんですよね。(笑)

その映像の一部がYouTubeにアップされてます。(みんなでFascinatin´ rythmを踊った後に、JimmyがソロでThere will never be another youを踊ってます。)

それ以来、祖母がタップダンスの色んな映像を探して来てくれて、沢山観ました。

その極め付きは、Gregory Hines主演の映画{TAP}で観たJimmyの姿。

「あっ!あの時のお爺さんだ!」と思い、彼の映像を探しまくりました。

ともかく、僕にとってベストワンであり、今でも変わらないんです。

初めてJimmyのタップを目にしてから、10年ほど経ったある日、僕が教わってるタップの先生、Tap inn(現在はTap in)の主宰者である加藤邦保先生から、「川村、アメリカから凄いタップダンサーを呼んでショウをやろうと思うんだけど、誰と踊りたい?」と聞かれ、「Jimmy Slyde!」と即答。

そして、本当に呼んでくれたんです。

ただ、そのショウの数ヶ月前の舞台で、共演者とトラブった僕は、出演を断念せざる得ない状況になってしまい、共演は叶いませんでした。

ただ、憧れのJimmyを生で観れる機会は滅多にない事であり、8回公演中、7公演を観に行きました。(一回だけは、どうしてもバイトが休めず観れなかったんです。)

すると、6公演目が終わった後で、加藤先生から「明日、Jimmyさんにお前のタップを観て貰う時間を作るから、タップシューズを持って来なさい。ただ、スライドはちゃんと教わってるワケじゃないから、やっちゃダメだよ。」と言って貰い、天にも昇る気持ちで翌日に備えて練習しました。

そして、当日。

先生の忠告を無視して、ともかくスライドしまくりです。(笑)

先生は慌てて、止めに入りますが、それをJimmyが制止。

観て貰った後で、Jimmyから「君がやりたいタップはここでは出来ないと思うから、アメリカに来なさい!」との言葉。

数日後から渡米の準備を始め、翌月に渡米しました。

勿論、憧れのJimmyから教わる為にです。

しかし、Jimmyの言葉は自分が教えるという意味ではなかった様で、「僕は先生ではないから教えてない。誰か良い先生を紹介するよ。」との驚愕の言葉。

僕は、あくまでもJimmyに教わる為に渡米したワケで、退くワケには行きません。

マサチューセッツ州だろうが、メイン州だろうが、Jimmyが居ると情報が入った所に行きまくる。

正に金魚のフンの様に追っかけまくる事三ヶ月。

そんなある日、Jimmyから「じゃあ一回だけやってみるか!」と言われJimmyが住むマサチューセッツ州のハンソンへ。

さ~て、レッスン開始。

立つ事と歩く事で5時間。

それだけ。(笑)

レッスン後に「今度は、いつ来れば良いのか?」と訊ねると少し驚いた様子で、「次回やるとしても同じ様な事だけど、それでもやりたいの?」と聞き返される。

僕は、「あなたから教わる為にアメリカに来たんだから、勿論やります!」と答える。

どうやら、過去に彼から教わった人の殆どは、立つ事と歩く事だけで終わる一回のレッスンで嫌になり、二回目はやらなかった様です。

とは言え、二回目を受けた人がゼロだったワケじゃなく、二回目までは、数名居たそうですけどね。

二回目は、ボールチェンジだけで、4分音符、8分音符、16分音符、三連符の音の長さの違いについて5時間。

あまり、タップらしくない。(笑)

そして、まだ受けたいのか聞かれ、「勿論!」と答えると、僕の本気度が分かった様でした。

そんな感じのレッスンを受け続けたある日、Jimmyから「今後はTaka Slydeと名乗りなさい。」と言われ、Jimmyの弟子{Taka Slyde}を名乗り、{Jimmy Family}の一員として活動をする様になったんです。

ちなみに、Jimmy Familyのメンバーは、タップマスターのChuck GreenとLon Chaney、Van Poter、Herbin van cayseel(現Tamango)、Max Pollak、Roxane Butterflyと僕ですが、この中のJimmyの弟子は、Vanと僕の二人だけです。

あと、タップスタイルは僕とは異なりますが、Edward Mendes ⅢもJimmyの弟子で、僕にとって弟弟子です。

書きたい事は沢山ありますが、この辺にしときます。(笑)

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