Taka-Tone

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[Taka-talk]TAP RUDIMENについて ※例によって長文です。(笑)

我が師であるJimmy Slydeから教わり、僕のタップダンスの基軸となってるTAP RUDIMENT。

日本語に訳すとタップダンスの基本(基礎)理論。

基本や基礎という言葉を聞いて、{初心者や経験の浅い方々が最初に教わるモノ}と捉えてしまう方々が多いと思いますが、TAP RUDIMENTは、偉大なる先人達の豊富な経験により理論付けした知識や技術、そして手法を指すモノであり、複雑かつ多様な為、初心者や経験の浅い方々には不向きなモノなんです。

では、このTAP RUDIMENTとは、具体的には、どういうモノなのか?という事をご説明させて頂きたいと思います。

この理論や技術は、個々がタップダンスをスムースに踊る為に基軸とするモノですが、タップにはクラシックバレエの様に確固たる基本があるワケではありません。

その為、先人達によって、伝える方法も、理論も微妙に異なるんです。

ちなみに、僕が教え伝えてるのは、我が師匠であるJimmy Slydeが永年の経験から辿り着いた理論や技術や手法を直に教わり、反芻し、更に自分で考え、僕なりに理論付けしたモノであり、言葉にすればジミー メソッド川村解釈版という感じになります。

その良い例に、タップマスター達は、その人ならではのタップスタイルがあり、表現方法や使う技術も異なります。

なので、我が師であるJimmyも僕に教えるにあたり、師の教えを踏まえ、更に僕自身の工夫や解釈を重要視しており、「○○(ステップ名 例えばスライド)はどういうモノであり、どういう風に動かし、どういう風に感じれば良いのか考えなさい! 」と頻繁に言ってました。

学んだ事を反芻し、ステップの一つ一つを分析し、更に工夫を加えて「こうやればこういう風に見える(音を奏でられる)!」と自分の解釈として理論付けしてるというワケです。

TAP RUDIMENTを教えてると、頻繁に「初めて聞きました!」とか「私の先生はそんな事を教えてくれなかった!」という言葉を耳にしますが、僕の解釈なので、僕から教わった事が無ければ、初めて聞いたとしても不思議ではないんです。

勿論、タップである事には違わないので、異なるスタイルや表現を持つタップダンサーでも、共通点も沢山ありますよ。

例えば、僕のトレードマークとも言える{スライド}というステップは、滑らせる足をオフバランスにして、滑らせる事の出来るポジションに足を置くという点は、誰がやっても同じです。

僕は、滑らせる際に{反対側に身体を引っ張る意識}や{同じ方向に押し出す意識}や{上半身もしくは下半身を捻る意識}を持ったり、滑らせる足と反対側の足をどう上げる(もしくは下ろす)のかという事を理論付けする事によって、僕独自のスライドになるというワケなんです。

「えっ?万国共通の知識や技術じゃなくて、勝手に理論付けしたモノなの?」と言われてしまいそうですが、その通りです。

ちなみに、こういう風にTAP RUDIMENTとして理論付けするのは、ソロ(個)で踊るタップダンサーが多い様に思います。

要するに、TAP RUDIMENTとは、ステップの一つ一つを分析し、自分ならではのスタイルや表現をする為に基軸にする知識や技術であり、手法なんです。

つまり、これは正解でこれは間違いというモノではないんです。

ご理解戴けましたでしょうか?

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