[Taka-Talk]善か悪か
人は、学び努力する事で進歩する生き物だと思う!という事は以前にも書きましたね。
そのプロセスの一つとして、第三者からの{助言}や{指摘}や{批判}を参考にする事があり、とても重要だと思います。
助言とは、助けとなる様な意見や言葉を言ってあげる事。
指摘とは、 大切な点や注意すべき事や欠点や間違いを具体的に取り上げて指し示す事。
批判とは、 何かに対して良し悪しを判断して、評価する事や欠点を直すように促す事。
ですよね?
人は喜ばれたり、誉められたりすると嬉しくなり、ガッカリされたり、貶されたりすると悲しくなるのは当然です。
ただし、進歩していく上で、前者が善で、後者が悪でしょうか?
良くないところを指摘したり、批判すると「他人の事を悪く言うから嫌なヤツ」みたいに仰る方が居ますが、僕は違うと思うんです。
だって、助言や指摘をしてくれる人は基本的に「その人の為に良かれ!」と思って時間を割いて伝えてくれてるんだと思うし、仮に敵意を剥き出しにした痛烈な批判であったとしても、それは批判した人が良くないと感じたから出て来た感想であって、改善していく為の大きなヒントになると思うんですよね。
逆に、助言や指摘や批判を全くしないで誉めてばかりの人の言葉って、僕は信用出来ないんですけど、皆さんはどうでしょう?
あっ!世間には「誉められて育つ」という言葉があり、誉められる事で一時的に気分が良くなり、更に良くして行こう!という意欲に繋がる場合もありますから、誉める事を否定するワケではなく、何でもかんでも誉めまくる人は信用出来ないという意味ですよ。
ちなみに、僕の師匠であるJimmy Slydeは、亡くなる直前まで、技術面で僕を直接誉める事は無く、良くないところや出来てないところを指摘されてばかりでしたが、その指摘のお陰で、タップの事に関してそれなりに分かってきた、今の僕があるんですよね。
「それは、師匠からの助言や指摘だから聞けたんだろう?他の人の指摘や批判には耳を貸さないだろう?」というご想像をされる方がいらっしゃるかもしれませんが、そんな事はありません。
僕が開催してるタップライブを観に来て下さる方々は、タップをやってる方々ばかりではなく、ダンス好きな方や音楽好きな方、そして友人に誘われて偶然観に来る事になった方等、様々です。
つまり、タップや音楽の事に関しての知識が乏しかったり、誰かに誘われなかったら、タップライブを一生観に来る事も無いであろう方もいらっしゃるワケですが、皆さん其々受け取り方は様々であり、そういう方々からの助言やご指摘にハッとする事も少なくありません。
あと、「自分が出来てないのに、自分の事を棚にあげて、指摘出来ないよ!」と仰る方が居ますが、大いに棚上げして指摘すれば良いと思いますよ。
同時に、凝り固まった既成概念で、批判される場合もあり、的外れな場合も無いワケではないんですが、それも反芻して考えてみる事にしてるんです。
だって、それが率直な感想であり、僕の為になる事なんですから。
専門的になって行くと、色々と見えなくなる事もあって、それは良い事ではありません。
そういう点で、僕の日本でのタップの先生である加藤先生の「川村は、まだまだ分かってないなぁ!」という言葉には、いつも身が引き締まります。
そうなんです。
全てを分かってるワケではないんです。
だからこそ、第三者からの助言や指摘や批判を頂く事は、進歩する上で重要な事であり、それを糧に出来るか否かで大きく異なって来る!と思うのであります。
そういう事を嫌がる人には、暖簾に腕押しになるだけなので、すべきではないのかもしれませんけどね。(笑)