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[Taka-Talk]lessonとpracticeの違い

{lesson}={practice}だと思ってる方々が多い様ですが、実は意味も内容も異なります。

まず、{lesson}とは、技術や知識を教える方が居て、教わる方が居る授業や稽古・・・つまり、{学ぶの事}であり、{practice}とは、教わった(学んだ)事や自分の改善点を踏まえて一人で考えながらやるモノ・・・つまり{練習}です。

時々「練習してますか?」と聞くと「はい。毎週○○先生のクラスを受けてます!」と元気良く答えてくれる方が居ますが、それはlesson。

今一つピンと来ない方もいらっしゃると思いますので、例を挙げます。

先日、練習をしようと思い、スタジオに行ったところ、あるステージに出演する為の稽古をやってた後輩と会った時に、「練習?」と聞いたところ、「舞台の練習です。」と言う。

うん。

確かにそれは間違ってない。

そこで「基礎練習もちゃんとやってる?」と聞くと「クラスの時にシッカリやってます!」と。

ち、違ーう!

きっと、彼に限らず、クラスでのレッスンが練習だと捉えてる方々も少なくないと思いますが、前述の通り同じではないんです。

ただ、{自主練習}や{合同練習}という言葉もあるので、「一人でやるもの以外を練習とは言わない!」とは言い切りませんが、僕が練習と言うのは、{practice}の事なんです。

進歩や上達を図る為には、クラスやワークショップで教わったり、ショウやステージを観たりして学ぶ事、そして学んだ事を反芻し、体現化して行く事が必要不可欠なんです。

僕は今夜、{かわさきタップフェスティバル}のユニットパフォーマンスを観て来ましたが、この様なタップフェスを含め、発表会等に出演されてるアマチュアの方々の多くは、ステージ出演に向けて、必死で振り付けを覚え、一生懸命に練習されてた日々だった筈で、ステージが終わると気が抜けて、{暫くお休み}なんて方々もいらっしゃるのでは無いでしょうか?

これはプロとアマチュアの大きな違いの一つなんです。

プロの場合のステージ出演は、進歩し、上達し、自分のタップを探究して行く為の通過点に過ぎないのに対し、アマチュアの方々は、ステージに立つ事が目的意識を持ってタップに励める事で、立つステージが無いと、{暇な時にやるもの}位にしか捉えてなかったりするんです。

尤も、アマチュアの方々の中にも{ステージに立つ事}自体を目的にするのではなく、進歩、上達し、プロになって活躍する事や、プロにならずとも、タップをカッコ良く踊れる様になる事を目指してる方々もいらっしゃるので、必ずしも{アマチュアの方々だから・・・}というワケでもありませんし、ステージに立つ事自体を目的に頑張ってる方々を否定するワケでもありませんよ。

簡単に言うと、プロ、アマチュアを問わず、優れたパフォーマンスを見せられる方は、実に良く学び良く練習してて、そうではない方は、それなりにしかならないと思うんです。

僕は、「上手くなりたい!」と仰る方々に、「だったらステージに立つ前にやるべき事が沢山ある。」と力説するんですが、これはそういう意味です。

意外に思われるかもしれませんが、多くのアマチュアの方々は、ステージに立つと技術は低下します。

それは、ステージに出る為に演目の練習ばかりをやってる為に、基本練習が疎かになり、技術面では低下して行くんです。

その点、プロは、ステージに立つ時も、そうではない時も、基本練習を疎かにはしないので、技術面でも低下しないモノなんですよ。

シッカリ学び、シッカリ練習(practice)をすると、もっともっと上達していきますよ。

そうすれば、タップがもっともっと楽しくなります。

頑張って行きましょう!

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