Taka-Tone

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[Taka-Talk]悪口でも陰口でもないんですが・・・。

僕は、タップを始めて30年が過ぎました。

その年月で多くの先人から学び、得た知識や技術を元に、より上達し、進歩していく為に、タップに真剣に向き合ってますが、そんな僕の意見やアドバイスを求められる事は少なくなくありません。

そういう時は、良くも悪くも曖昧にはせず、明確に言う様にしてます。

それが、{そうだよね!}とか{素晴らしい!}とか{良かった!}というポジティブなモノであれば何の問題も無いんですが、{違うんだよね!}とか{良く思えなかった!}とか{残念だった!}というネガティブに聞こえてしまうモノだったら、「悪口を言ってた!」と捉えられてしまう事もあります。 (ポジティブなモノでも「えーっ?」って思われるモノも無いワケではありませんが・・・。)

ただ、それは、僕が多くの先人から学んだ知識や技術・・・つまり経験を生かした率直な意見であり、アドバイスや感想なんですよね。

時々、「そういう時は、ポジティブな事だけ言えば良いんだよ!」と言う方がいますが、僕はそうは思わないんですよ。

というのは、ポジティブな事、つまり肯定的な事を言うだけでは、明確なアドバイスが出来ないと思うからです。

間違いや勘違いや知らないがある場合、指摘されないと気が付かない事があって、気付かなければ、修正が出来ないという事になりますからね。

ちなみに、悪口だと捉えられてしまう事が多いのが、間違いとして指摘してる時や、ワークショップで教えてる時、そして舞台を観た時の感想を言う時です。

まず、間違いを指摘する場合の例として、僕がやってるジャズタップを挙げてみたいと思います。

まず、ジャズタップというタップスタイルは、{タップシューズを楽器にジャズ演奏をする事}であって、{ジャズ演奏をしてるCD等の音源に合わせて踊った}としても、{ジャズミュージシャンの生演奏に合わせて振り付けで踊った}としても、タップシューズを楽器にジャズを演奏してなければ、ジャズタップにはならないんです。

そんな時に、ある方から「A さんは、ジャズのCDに合わせて踊ってるから、ご自分ではジャズタップと言ってますが、それは間違ってるんですか?」と質問されれば、「それは間違ってますね。ジャズタップではないですね。」と答えるしかないんですが、それが、Aさんに対して批判的な意見、つまり悪口を言ってると捉えられてしまう事もあるんです。

ちなみに、僕は普段、ジャズタップダンサーとして活動してますが、ジャズミュージシャンを使えない環境でCD等の音源を使って踊る事もあり、その場合はタップではありますが、ジャズタップではないんです。

次にワークショップで教えてる時を例に挙げると、僕はワークショップ等では、レギュラークラスで教える先生の目線ではなく、タップダンサー目線で教えてますが、その場合、レギュラークラスでは伝えられない内容である為に、レギュラークラスで教えてる先生方の教え方とは全く異なるアプローチ方法を取る事になり、僕の細かい解説が、ご自分の先生の教え方を否定してる様に聞こえる事があるのかもしれませんが、否定してるのではなく、目線の異なる教え方なんですよ。

ちなみに、僕も今月からレギュラークラスを始めましたが、ワークショップとは教える内容も、アプローチ方法も全く異なり、レギュラークラスでは、先生として教えてまして、それが意味の無い事、ダメな事だとは思いませんからね。

それから、舞台を観た時の感想ですが、これは人それぞれ感じ方が違い、僕が良いと思っても、そうは思わない方がいらっしゃるし、その逆もまた然りなので、必ずしも、僕の感想だけが正しいとは言えませんが、僕は{こう感じた}という感想を率直に言う事にしてます。

そうしないと、あの人は何でも誉める(もしくは貶す)という事になり、僕自身、良し悪しの判断が出来なくなると思うんですよね。

とは言え、今後は、悪口や陰口だと捉えられない様に、これからは、言い方や伝え方を工夫して行きたいと思います

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