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[Taka-Talk]ワークショップ終了~ゴールデンウイーク!

一昨日、今月の東京ワークショップが無事に終わり、今週からゴールデンウイークに掛けて暇な僕は、勉強や充電…つまり鋭気を養う期間になります。

まず今週は、タップシューズ作成とメンテナンスをする期間にしようと思ってます。

まぁ、作成とは言っても、ご存知の通りタップシューズ自体を作るワケではなく、capezio社のK360の様に購入時には、タップシューズにタップス(金具)が取り付けられずに売られてるプロ仕様のシューズにタップスを取り付ける作業の事なんですが、これが、ナカナカ神経を使う作業で、集中力の鍛錬になるんですよ。

というのは、何も手を加えてない時点のシューズは、ハンドメイドの為、トゥ(つま先)側のソールの湾曲とタップスの接着面の湾曲の角度が同じではない上に、左右のつりこみが微妙に違ってたりするし、またヒールブロックとタップスのサイズがピタッと合ってるワケでもないので、シューズ自体やサウンドバランスを整える意味でも、トゥ側のソールに革を貼りグラインダーで削ったり、タップスに合わせてヒールブロックを削ったりして、慎重に調整しなくてはいけないんですよ。

それから、メンテナンスに関しては、永きに渡り履いて来た中で、少しずつ乱れて来るサウンドバランスを整えたり、薄くなったソール(靴底)に革を貼り、補強を施す作業の事でして、いつも月に数足は手掛けてるんですが、今週依頼されてるシューズは新しいシューズが1足だけなので、20数足保有してる僕自身のタップシューズ達のメンテナンスをする期間にしようと思ってるんですよ。

また、その作業も作品を作ってるみたいで楽しいんですよ。

そして今週末は、JAM TAP DANCE COMPANYの公演があり、27日の搬入、設営作業を手伝い、28日には後輩達の頑張りを応援しながら観劇します。

この団体は、僕の出身カンパニーでして、20代後半まで所属し、本当に多くを学びましたよ。

特筆すべきは、このカンパニーの母体であるSTUDIO TAP IN(数年前まではTAP INN)の主宰者であり、この公演で振付、演出をしてる加藤邦保先生のアンサンブルやチームダンスの振付、演出、構成そして選曲の妙です。

振付の方向性としては、《明るく楽しそうな雰囲気を醸し出す》ではなく《ストイックでマニアックな表現》という感じですが、演者の利点を生かした演出は、お客さんにも良い印象を与えるので、演者自身も『自分は結構上手いダンサーになった?』と勘違いしそうになる程ですし、プロダンサー育成を視野に入れたキャスティングにも、本当に頭が上がりません。

ちなみに、『自分は結構上手いダンサーになった?』という勘違いは、舞台終了後に加藤先生の指摘によって打ち砕かれる事になるんですが、加藤先生の振付や演出を経験する事で、振付の流れや、自分の生かし方等、多くを学ぶ事が出来ましたし、プロダンサー育成を視野に入れたキャスティングに関しては、必ずしも技量のある人というワケではなく、喜びも挫折感も与えて下さいます。

そうする事で、本当に勘違いしてしまう事を回避出来るんですよね。

僕もご多分にもれず、勘違いしそうになった一人ですが、加藤先生のご指導のお陰で、今も常に自問自答する様にしてます。

また、加藤先生より学んだタップ関係者も数多く、先輩方だと、仙台で精力的に後進の指導をする《佐藤勝》、ARTNの主宰者である《みすみゆきこ》、ミュージカル界で活躍する《玉野和典》、米国のペギー スピナ タップ カンパニーで活躍した《加藤みゆき》(敬称略)、後輩だと、僕にとって妹分の《宇川彩子》、KENTAこと《濱永健太》、そして金沢、高知、福岡をはじめ、全国各地に素晴らしい指導者を輩出してる先生のカンパニーなんですよ。

更にゴールデンウイーク真っ最中の来週には、20年来の付き合いがあり、姉の様な存在のダイアン ウォーカー、弟の様な存在のマックス ポーラックが、東京インターナショナルタップフェスティバルに出演する為に来日するので、ワークショップに参加して、5月5日のステージを観劇しようと思ってます。

楽しみだなぁ!

皆さんも興味がおありでしたら、是非両方のステージを観に行って下さい!

そして、ご遠慮なく声を掛けて下さいね!

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