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[Taka-Talk]良いご質問です!

先日の春のライブツアーでは、ジャズスタンダード特集として、各会場で、色んな曲を踊り、演奏しましたが、僕は基本的にネガティブな曲は好きじゃないので、いつもハッピーになれる曲を踊ります。

そんな時、必ず歌詞の意味や曲調を重要視してますが、先日踊った《Softly as in a morning sunrise》について、邦題が『朝日の様に爽やかに』なのに全然爽やかじゃなく、何か意味深げでしたが、これは…?、というご指摘がありました。

その通りです!

邦題では『朝日の様に爽やかに』となってますが、実は、タイトルにも、歌詞にも『爽やか』なんて文言は一言も無いばかりか、歌詞を作詞した人はどんな心境で作ったのか?と考えさせられる程意味深げなんですよね。

この曲に限らず、何故こんな邦題が付いてるのか?と疑問に思う曲は結構あるんですよ。

そんな中、先日東京ライブでピアノとベースの二人で演奏した《The shadow of your smile》に『いそしぎ』という邦題が付いてるのは何故なんでしょうか?とライブ中に話したところ、博識なお客さんから、『いそしぎ』という古い映画の主題歌だから!という事をお聞きして、なるほど!と納得しました。

近いうちDVDを借りて観てみようと思いました。

それから、曲名には作者のユーモア溢れるモノも多くあって、それもまた楽しいですよ。

例えば、僕の十八番でもある《How high the moon》と同じコード進行である《Ornithology》はCharlie pakerの替え歌(替え曲)で、彼の愛称《bird》が作った曲だから、《鳥類学》という意味のタイトルが付いてるし、《Just you just me》と同じコード進行(実は微妙に違いますが…)である《Evidence》はThelonious monkの替え歌(替え曲)で、原曲の《Just you just me》つまり《Just us》なワケで、その言葉をもじって《Justice(判決)》という意味になり、彼は更にもじって《Evidence(証拠)》にしたというワケなんですよね。

だから僕は頻繁に、原曲の《How high the moon》と《Ornithology》、《Just you just me》と《Evidence》をメドレーの様に演奏し、踊ったりしてますよ。

そう聞くと面白いでしょ。

ジャズって難しく受け取ろうとすると小難しく感じてしまうかもしれませんが、実は遊び心タップリで楽しいんですよ。

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