Taka-Tone

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[Taka-Talk]Taka-Tune Tap shoes

《知る人ぞ知る》いや《極僅かな人が知ってる》という程度ですが、僕はタップダンサー以外にも、タップシューズにタップスを取り付けたり加工をする職人でもあり、タップシューズの事に関してアドバイスをするシューズフィッターでもあります。(笑)

とは言っても、その取り付けや加工やアドバイスは、タップシューズのサウンドや機能性の面のこだわりからやってる事であってビジネスではないんですけどね。

そもそも、僕がそうする事になったキッカケは、僕の要望通りのサウンドを出せるタップシューズに仕上げられる方が日本に居ないと感じての事ですが、そういう僕も、ニューヨークに住んでた頃は《ピート》という凄腕の職人さんが居て、当時は彼の仕上げたタップシューズを愛用してました し、彼が今も健在で、受け渡しの煩わしさが無ければ、今も頼んでると思います。

ただ、既に他界されてますし、ご健在だったとしても、日本に住みながらピートに頼もうとすると、まずシューズを日本で買って(どういうワケかアメリカではアメリカ製のK360の入手が困難なんです。)、そのシューズをアメリカに送って取り付けをして貰い、日本に送り返して貰うという大変な手間が掛かる上、出来上がったタップシューズを日本で受け取る時にはタップシューズの取り付け料金や送 料の他に、関税で一万円近く掛かってしまうので、『自分で取り付けや加工が出来ないモノか?』とピートに相談したところ、教えてくれると言ってくれたので、渡米して教わったんですよ。(尤も日本でも、靴職人の方のお工房でバイトして、靴作りの基本知識も学びましたよ。)

当時の日本にも、頼めば取り付けや加工を してくれる職人さんが居て、靴作りや修理 の技術面では皆さん上手なんですが、あく までも彼らは一般的な靴の修理屋さんなの で、ToeとHeel、そして左右のサウンドバ ランスを整えるなんて事は難しく、僕が望 むクオリティーにはならなかったんですよ ね。

尤も、今の日本には、サウンドバランスを取って仕上げられる職人さんも居るみたいなんですが、自分で手掛けた方が、細かい説明をする面倒がないし、安上がりですから、自分のシューズは勿論、タップ仲間に頼まれれば、そのシューズも僕が手掛けてるんですよ。

ちなみに、僕がタップスの取り付けや加工や修理を始めて約20年になりますが、最初は自分のシューズだけだったんですが、金沢でタップを教えてる僕の彼女のシューズを手掛け、その流れで彼女の生徒さん達のシューズも手掛ける様になり、そして我が師匠であるJIMMY SLYDEのシューズ、更にタップ仲間のシューズを手掛ける様になり、その数500足を軽く超えて、もうすぐ600足になろうとしてます。

自分で言うのもなんですが 、かなり評判が良いですよ。(笑)

ただ、僕にとって、この取り付けや加工は、ビジネスではないので、タップ仲間か、その仲間からの紹介以外は手掛けてないので、宣伝をするワケではありませんが、久々に仕上がりが4足同時になって、壮観だなぁ!と思っ たので、あまり写りは良くありませんが、 携帯で撮った写真を添えて載せる事にしました。

ちなみに、全てcapezioのK360(made in US A)で、向かって左から、石川県金沢市のTさんの4.5EEE(エクストラレザー&マッケイ縫い補強&滑り止め) 、山梨県甲府市のKさんの5.5EE、新潟県新発田市のMさんの7.5EE、熊本県熊本市のNさんの8EEです。

尚、僕は基本的には滑り止めはお薦めしないんですが、Tele-tone tapsは表面が丸く、バランスが取り難いので、比較的経験の浅い方々には、要望があれば、滑り止めを付ける事もあります。(でもスライドは出来なくなるんですけどね…。)

ところで、『弘法筆を選ばず』という諺があって、道具に頼るべきではない!と仰る方が居ますが、《弘法大師の様に卓越した人は良い筆じゃなくても、それなりには書ける》という意味であって、《良い筆である必要がない!》という意味ではありません。

やっぱり、良いモノを使えば、より高いクオリティになりますからね。

ただ、大切にしないんだったら、良いシューズである意味もない!とも思いますけどね。

なので、良いシューズを使ってる方はキチンと手入れやメンテナンスをして大切に使いましょうね!

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