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[Taka-Talk]タップシューズの選択肢について その2

前回《サイズ面》について書きましたが、今回は《仕様(加工)面》について書こうと思います。

尚、この仕様(加工)というのは、タップシューズにタップス(金具)を取り付ける手法の事を指しますので、シューズとタップスが別々に売られてるモノである必要があり、基本的に高価です。

そういったシューズはCAPEZIO社のK360をはじめ、Leo’s社、Ben&Miller社のシューズの他、世界中には数種類ありますが、CAPEZIO社のK360は日本でも比較的入手が簡単な上に、クオリティ面でも優れてるので、僕も20年以上前から愛用してます。

という訳で、その加工方法の例を挙げると、音バランスを取って、シューズとタップスを取り付けるのみでエクストラレザー等を張り付けない【ノーマル】、ソール(靴底)やヒールブロック(踵の底)にエクストラレザーを張り付ける加工方法=【Build-up ビルドアップ】、タップスとソールやタップスとヒールブロックの間にアルミ板を張り付けて反響させたり、逆に反響させない様にラバー(ゴム板)を張り付けたり、タップスをあえて緩めて取り付けて、カチャカチャした音を出す様にする加工方法=【Fix フィックス】といった加工方法があり、共に音量や音質を調節する為の手法です。
※その他に、タップサウンドとは関係ないんですが、タップスとソールの段差を無くす為にエクストラレザーを張り付けたり、滑り止めの為のラバーを張り付けたりする加工方法もありますが、プロのタップダンサーで滑り止めのラバーを付けてる方はあまり見かけません。

ちなみに僕は、これまでに色んなシューズを履いて来た中でCAPEZIOのK360がお気に入りで、20足以上持ってますが、その9割は、シューズの先端から約4センチ位まで薄くエクストラレザーを張り付け、MASTER TAPS(現在は生産中止)というタップスを取り付けたシューズを愛用してます。

また、サウンド面でのコダワリから、取り付けや加工を業者には頼まず、全て自分自身でやってます。

ちなみに自分のシューズに飽きたらず、僕の師匠JIMMY SLYDEのシューズや友人のシューズの加工もやってて、その数ナント500足を越えました。(笑)

また、その20足以上所有してるタップシューズの中には、TELE TONE TAPSを取り付けたモノが2足、ビルドアップしたシューズにMASTER TAPSを取り付けたモノが1足ありますが、TELE TONE TAPSを取り付けたモノはMASTER TAPSに比べて高音で音量も少し大きいので、大きいホールや劇場等の音色にコダワリを持てない時に使い、ビルドアップしたモノは、最も大きい音が出せる反面、とても重いので、大きいホールや劇場で少ない曲数かつ、ある程度音色にコダワリを持って踊りたい時に使ってますが、使用頻度はとても少ないと言えます。

つまり、TPOに合わせて使い分けてるというわけです。

現在、K360を愛用してる方々の多くは、どういう訳か、ビルドアップしたタップシューズを履いてる方が多い様ですが、『それはご自分の好みなんだろうか?』と思ってしまいます。(SUJIや宇川や松本晋一さん藤林真理さんは使い分けてるみたいでビルドアップしてないシューズも履いてるのは知ってますけどね)

勿論、それが、ご自分の好みであれば僕がとやかく言う事ではありませんが、重過ぎて、勢いで音量は出せますが、繊細なタップサウンドを出したり、足をコントロールするのが難しいと思うんですけどね。

どうなんでしょう?

それはともかく、ご自分の好みのタップシューズを作って、自分の音を奏でるのも楽しいですよ。

次回は《グレード面》について書こうと思います。

お楽しみに!

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