Taka-Tone

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[Taka-Talk]Happy birthday , My Dad !]※長文なので、文章に興味の無い方は、動画だけでもご覧になって下さい。

今日10月2日は、我が師匠Jimmy Slydeの誕生日です!

Jimmyのタップを初めて観たのは、12歳の頃で、ベルリンジャズフェスティバルで他のタップダンサー達と踊るビデオ動画でした。

僕はそれ以前、タップダンスというモノを観た事もなく、初めて観た当時も、僕が大好きなジャズフェスティバルの動画を観てて、偶然に観れたというワケです。

音楽的でスタイリッシュなタップに魅了され、衝撃を受けてタップダンスを始め、それ以来「Jimmyの様に踊れる様になりたい!」と、彼の映像を探して、格好だけ真似して動いてました。(笑)

そんな中、僕が通ってたタップダンススタジオ{タップ イン}の加藤先生から、「川村、アメリカから凄いタップダンサーを招いてショウをやりたいと考えてるんだけど、お前は誰と一緒に踊りたい?」と聞かれ、一も二もなく、「Jimmy Slyde!」と答えると、加藤先生は、アメリカに住む元生徒の加藤みゆきさん(同姓ですが血縁関係はありません。)に連絡を取り、出演交渉の為渡米し、数日後にはJimmyの来日を決めて来ました。(加藤先生の行動力や発想は本当に凄いんです。)

その事を聞いた僕が、天にも昇る気持ちだったのは言うまでもありません。(笑)

しかし僕は、その数ヶ月前に開催したカンパニー公演で、他の出演者&舞台監督ともめてしまい、Jimmy初来日公演への出演は叶いませんでした。(笑)

でも、観たくて仕方なかった僕はどうしてもバイトが休めなかった一回を除き、7回公演中、5回チケットを買って6回(一回は加藤先生から頂きました)観に行きました。

すると、その公演の5回目を観た後、加藤先生から、「川村、明日タップシューズを持って来い!Jimmyにお前のタップを見て貰うから。ただ、スライドはやるなよ!お前は{見よう見真似}でやってるだけだからな!」と言って頂き、見て貰える事になりました。

先生から、「スライドはやるなよ!」とは言われてましたが、若い僕は「スライドを見て貰わないと!」という想いを心に忍ばせて、加藤先生の忠告を無視して当日はスライドしまくりました。(笑)

当然ながら、忠告を聞かない僕に対して、加藤先生は焦って止めに入ろうとします。

すると、Jimmyがそれを制して、僕にスライドを続けさせ、踊り終えた後、「彼のやりたい事は今の日本では出来ないのかもしれないから、アメリカに来なさい。」と言ってくれたんです。

「Jimmyから教われるんだ!」と思った僕は、翌月に渡米したんです。

しかし、当のJimmyは、タップダンサーであり、先生ではないので、生徒はおろか弟子を取りたがらない人で、「アメリカに来なさい!」とは言ったものの、自分が教えるつもりは無かったんです。

勿論、彼を慕って、教えを乞う方は少なくなく、タップダンスイベントのWS等で教わった事のある方は、いらっしゃいますが、レギュラークラスは持ってなく、弟子と言える人は二人(Van PorterとRokey Mendes)しか居ませんでした。

でも僕は、Jimmyから教わる事を目的に渡米したので、引き下がるワケにはいきません。

渡米して以来、Jimmyが出演するというショウがあれば、ボストンだろうが、シカゴだろうが、レンタカーを飛ばして観に行き、金魚の糞の様に追っかけ廻したんです。

二ヶ月位経った頃、流石に見かねたJimmyは「じゃあ一回レッスンをやってみるか?」と言って、プライベートレッスンをやってくれたんです。

そのレッスンは、5時間で{立つ事と歩く事}でした。

そう聞くと、全然タップのレッスンになってないじゃないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、タップを踊れる様になるのは、立つ事と歩く事が基本なんです。

まぁ、ほとんどの人は、そんなレッスンをやられたら、嫌になるのかもしれませんが、ともかくJimmyから教わりたかった僕は、全然嫌ではありませんでした。

暫くの期間は、ボールステップだけ、ボールドロップだけ、ヒールドロップだけ等、フロアにタップス(金具)をどういう風に当てて音を出すのか?という事を各5時間オーバーで教わり、次にブラッシュとはどういう軌道を描くモノで、速さが変わった時にどうやって動かすモノなのか?という感じで基本中の基本だけを教わるというレッスンでした。

そうしてると、自然に音楽的な表現が出来る様になって来るから不思議ですよね。

あと、僕はジャズ タップ ダンサーのJimmy Slydeに弟子入りしたワケで、一緒にミュージシャンのライブを聴きに行く事も頻繁にあり、同時にジャズセオリーについても教わりました。

Jimmyが居たから、ジャズタップダンサーの僕が居るんです。

尤も、加藤先生が、僕の踊りをJimmyに見て貰う機会を作って下さってなければ、弟子入りする事も叶わなかったと思いますから、加藤先生には頭が上がりません。

ちなみに、春と秋にセルフプロデュースで開催してるTAKA TONE Liveは、Jimmyからの「仕事ではなく、ライフワークとして、自分が魂を込められるショウを年に2~3回やりなさい。」と言われてやり続けてるワケで、秋のライブがこの時期なのは、Jimmyの誕生日に合わせて開催してるんですよ。

※ベルリン ジャズ フェスティバル Jimmy
Slyde動画

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