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[Taka-Talk]プロを目指す若者達へ

僕は人前でタップを踊る事を生業としてる人間ですから、タップ関係を軸に色んなモノを沢山観に行きます。

それは、僕の経験上、学んだり練習するだけでは得られない感性が養われると思うからです。

例えば、観て{素晴らしい!}と感じるモノからは大いに刺激を受け、今後の参考にも出来るし、自分の目には{良いと感じないモノ}でも、お客さんが喜んでたりすると、何が良かったのか?という事を考え、逆にお客さんが全く喜んでなければ、何が良くなかったのか?という事を考えて、そうならない様に気を付ける事が出来るからです。

先日、5月に開催されるショウを「一緒に観に行かないか?」とプロのタップダンサーを目指す後輩を誘ってみたところ、「出演者全員の動画を観て知ってますし、お金も無いので、高いお金を払ってまで観に行かなくても良いかな?と思ってます。」という言葉を聞いて、真顔で「君は練習はそこそこやってるみたいだから、伸び悩んでたり、プロになれてない理由って、そこにあるのかもね。」って言ってしまいました。(笑)

僕の言葉に絶句し、かなりショックを受けてましたから、ちょっとストレート過ぎたかな?とも思いましたが、ここは諭すべきだろう!と思って「プロになろうとする人は、将来は、お客さんからお金を頂いて観て頂く事になるワケだから、そういう考えでプロを目指すべきじゃないと思うよ。」と更に追い討ちをかけて撃沈。

嫌われたかな。(笑)

でも、こんな事を言われた位で、諦められるんだったら、早く諦めて他の道に進んだ方が本人の為です。

あと、そういう人に限って自分はあまり観に行かないのに、「◯月◯日にステージに出るので観に来てアドバイスを下さい!」なんて平気な顔して言うんです。

そりゃ、誘われたら出来るだけ観にも行く様にするし、求められればアドバイスもしますけど、当人は誉められたいだけで親身になってアドバイスしても、まともに聞いてなかったりする。

その後にアドバイスを求められても、「お疲れ様でした。」としか言えなくなってしまいます。

尤も、沢山観に行くのは、お金も掛かるので、若者達は、ナカナカ観に行けないのも「それも仕方ないかな?」とも思えなくはないんですが、プロを目指すのであれば、バイトでも何でもやってお金を作れば良いと思うんです。

そういう僕も、若い頃はお金が無かったんですが・・・(今もリッチマンではありませんが)、観る事も勉強だと思って、複数のバイトを掛け持ちして、寝る時間も削って観に行ってましたよ。

流石に今の僕には出来ませんが、若ければ、多少の無理は何とかなるんです。

ちなみに、掛け持ちしてたバイトは、企業パーティーでの配膳人(ウェイター)、警備員、イベントの設営作業員、引っ越し作業員等、登録制で自由の効くモノばかりで、常勤の仕事は選びませんでした。

というのは、常勤の仕事は、観に行きたいモノがあっても休めない事が多々あるからです。

現実、ライブとかステージを誘っても、「その日はバイトが入ってて。」と断って来る後輩達も多くて、思わず「君にとってバイトは何?プロのタップダンサーを目指してるんだよね?就職でもするつもりなの?」と言ってしまう事も少なくありません。

もっと真剣に取り組まないと、上達どころか、プロになんてなれない!と思うんですけど。

「プロを目指す若者達よ!もっと積極的に観に行きたまえ!」

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