Taka-Tone

Jazz Tap Dancer Kawamura Takahide Official Home Page

[Taka-Talk]期待を裏切りませんね!そして・・

2017年の東京リズム劇場は、先週の日曜日(19日)に全公演が終わり、ネタバレの心配もないので、僕の率直な感想を書かせて頂こうと思います。

まず、このショウは演出&振付&出演の3足の鞋を履く{松本晋一}という鬼才と、その演出を受けて輝きを放つ座長の{冨田かおる}というだと感じてます。

やはり、期待を裏切らない素晴らしいお二人でした。

お二人の活躍は、言わずもがなですが、今回の10周年公演では、いつも以上に他のキャスト陣も活躍されてて、10周年の歴史であり、{継続は力なり}だと思いました。

先日も、少しピックアップした白川さん、スタイリッシュさを増した森田君、圧倒的なまでの歌唱力で会場全体を震わせた岩田さん、演技の楽しさに目覚めた感のある倉形さん、筋肉美を披露したRIKIYAさん、オールマイティーなダンスを披露したAKKIN等 、本当に楽しませて頂きました。

白川さんは、ブレッド・アステアの大ファンであり、過去にはアステアのイミテイト(モノマネ)の様な演目が多かったんですが、今回は、アステアの雰囲気を残しつつも、しっかりオリジナリティー溢れる演目もクリエイトしており、少し偉そうに聞こえるかもしれませんが、JAM TAP DANCE COMPANYの先輩として、観てて嬉しかったです。

冒頭のタイトルに「期待を裏切りませんね!」と書きましたが、ステージに上がる人は、期待に応えると同時に、良い意味で期待を裏切る・・・つまり期待以上の事を披露する事も大切です。

そういう意味で、白川さんは、期待を裏切る・・・つまり期待以上のパフォーマンスを披露したと思いました。

白川さんには、アステアのイミテイトを期待される方々もいらっしゃるかもしれませんが、プロである以上、オリジナリティーが無ければ、それはただのイミテイターでしかありません。

そういう僕も、Jimmy slydeの弟子である僕の大きな特徴の一つであるJimmy譲りのスライドを期待される事も少なくありません。

でも、フロアーの状況や音楽の流れによっては、全くスライドを使わない事もあるんです。

そういう時は、「スライドをやりませんでしたね。」と言われる事もありますが、スライドというステップを大切にしてるからこそ、やらない事もあるんです。

僕にとって、スライドはJimmyから受け継いだステップであり、見せ場になる宝物のステップですが、ウケ狙いの見世物ではないし、Jimmyから受け継いだモノはスライドだけではないんです。

スライドを全くやらずとも良いパフォーマンスが出来てる・・・それは、期待された事ではないかもしれませんが、期待に応える以上に、期待を上回る事をして、期待裏切る事も大切だと考えてます。

尤も、「スライドをやらなかった」とガッカリされたとすれば、それは力不足であり、本末転倒ですけどね。(笑)

少し話は逸れましたので、リズム劇場に話を戻します。

こういうショウって、過去の演目の焼き直しで、どこが変わったのかな?って事が少なくないんですが、このリズム劇場に限っては、常に新作であって、作り手は勿論、出演される方々の労力や舞台に向かう姿勢にも敬服しております。

最後になりますが、このショウを観なかった友人に、僕の感想を話したところ、「やっぱり観に行けば良かった!」と言ってました。

でも、もうショウは終わっており、{百聞は一見に如かず}です。

積極的に色んなモノをご覧になる事をお薦めして、この文を〆させて頂きます。

出演者の皆さん、お疲れ様でした!

素晴らしいショウを拝見出来て良かったです。

次回作も楽しみにしております!

-->

Comments are closed.