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[Taka-Talk]大いに挑戦すれば良いと思う

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、僕はジャズタップダンサーであり、ライブ等では基本的にインプロで踊ってます。

先日、僕のタップ仲間が、あるステージを観に行った時に、タップマスター達の言葉を紹介してたシーンがあり、その中に我が師匠であるJimmy Slydeの言葉として「・・・ルーティンをやらずに即興をやるな・・・」という様な言葉が紹介されててドキッとしたという事を知りました。

そのステージの中で、その言葉を紹介した方も、Jimmyとは面識のある方なので、断片的にはそう聞いたのかもしれませんが、その言葉は断片的なモノでしかないと思います。

何故ならば、弟子である僕が、インプロで踊る時に、大切にすべき事として、アドバイスを受けた内容とは、全くニュアンスが異なるからです。

確かに、ルーティーンをやらずにインプロばかりやっても、インプロで踊れる様にはなりません。

・・・が、インプロに挑戦する事によって、振り付けをするヒントが得られたり、ビートやグルーヴやリズム等をイメージ出来る様にもなるワケですし、更には、Jimmyもジャズタップダンサーでありインプロで踊ってるワケですから、その言葉だけでは、あまりにも断片的過ぎて、彼の真意を勘違いしてしまう方も少なくないのでは?と思ってしまいました。

ちなみに、僕がジャズタップダンサーになる為に、Jimmyから受けたアドバイスは、下記の通りです。

①基本(Tap Rudiment)をシッカリ学び、沢山練習をしなさい。

②他のタップダンサーのパフォーマンスを沢山観て刺激を受けたり、反省材料にしなさい。

③自分の言葉(タイム ステップ)を沢山作りなさい。

④音楽を良く理解する為に、数多くの曲を聴きなさい。
そして、一つ一つのの曲を色んなミュージシャンの演奏で何度も何度も聴き、譜面を読みなさい。

⑤ビートやグルーヴやリズム(フレーズ)について勉強しなさい。

⑥心(頭)の中に「自分ならば、こう歌いたい!」というフレーズを浮かべ、体現化し、コントロール出来る様に練習しなさい。

⑦ミュージシャンとのコミュニケーションを大切にしなさい。※これはジャズタップに関してです。

ちなみに、ここで僕が{Jimmyから教わった。}ではなく、{アドバイスを受けた}としたのは、インプロは自己表現であって、誰も教える事は出来ないワケで、具体的なフレーズや歌い方を教わった事はないんです。

Jimmyがその方に伝えたかった事は、「インプロは練習も学習も必要ないモノじゃないから、簡単に考えてはいけないよ。」という事ではないか?と推察してます。

もし、Jimmyの言葉が足りず、その方が勘違いしてしまったのでしたら、弟子として僕が謝ります。

すみませんでした。

なので、興味がある方は、インプロにも大いに挑戦して頂ければ良いと思いますし、それがJimmyの真意だと思います。

Keep on dancing!

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