Taka-Tone

Jazz Tap Dancer Kawamura Takahide Official Home Page

[Taka-Talk]ビ・バップとは?

昨夜、デズロン・ダグラス率いるビ・バップバンドの演奏が素晴らしかった!と書きましたが、「ビバップとはなんぞや?」というご質問を頂きましたので、書く事にしました。

まず、Wikipediaに載ってる文章と、佐久間啓輔さんという評論家が書いた文章を参照させて頂きます。

{Wikipedia}
ビバップ (bebop) は、1940年代初期に成立したとされる、ジャズの一形態。継承するか、反発から生じたかの違いはあっても、モダン・ジャズの起源はこの音楽にあるというのが、最も一般的な見解。仮名表記によって、ビー・バップ、ビ・バップなどとも記される。単に、「バップ」(bop) だけでも、ジャズファンや演奏家には通じる。音楽のリバーブと混同してビバーブと言う人もいるが、誤りである。
マンネリ化したスウィング・ジャズに飽きた、あるいは、本来の即興演奏が好きなジャズメン(ジャズの演奏家)たちが、ライヴハウスや演奏主体の飲食店の閉店後に、ジャム・セッションをしていて、そこから発展し生まれたとされる。
最初に決まったテーマ部分を演奏した後、コード進行に沿った形でありながらも、自由な即興演奏(アドリブ)を順番に行う形式が主となる。基本的には、コード構成音や音階に忠実にアドリブ演奏しながらも、テーマのメロディーの原型をとどめないくらいデフォルメされた演奏となっていった。そのため、劇的で上下に音がとび、鋭い演奏が多い反面、長いアドリブのために、アドリブ自体が主体になってしまい、原曲からかけ離れたり、複雑化し、ライブごとにできが大きく異なるといった現象も起こった。また、楽しむための音楽、ダンスのための音楽から、当事者にとっては演奏することが目的となった音楽、聞く側にとっては聴くだけの音楽になってしまったとの批判もあった。

{佐久間啓輔さん}
ビ・バップとは、 1940年代にニューヨークのハーレムで生まれた音楽だと言われています。
当時のアメリカはスウィングの全盛期。酒場、ダンスホール、ホテルなど様々な娯楽施設での演奏で、ジャズミュージシャンたちは引く手あまた。しかし「何か違う…」と思い始めたミュージシャンがいたようです。譜面に書かれた音符をそのまま演奏してギャラをもらう。懐は豊かになったが、心に隙間が生じ始めたのです。
仕事がはけた深夜、そんなミュージシャンたちが集まったのが場末のジャズクラブでした。決まったプログラムはなく誰からともなく演奏する、いわゆるジャムセッションが朝まで繰り広げられたのです。演奏に重きを置かれたのがアドリブ。「おお、奴がまたとんでもないことを始めたぞ!」などといった声もあったのでしょうか?場末のクラブは、新しい演奏を模索する実験場となったのでありました。
そして完成されたのがビバップ。一言で言えば「マニアックなジャズ」でした。複雑なコード進行を目まぐるしいスピードで演奏するこのビバップは、ミュージシャンの腕比べでもあり、現代においても日々進化し続けているのであります。

以上です。

でも、ちょっと分かりにくいかもしれませんね。

というワケで、どの位分かり易くなってるのか?という不安はありますが、僕なりの言葉でお話ししますね。

ジャズと呼ばれる音楽は、時代と共に様々な定義の元、演奏方法を変えながら発展して来た音楽でして、ビ・バップはその演奏スタイルの一つです。

それ以前のジャズ(Swing Jazzスイングジャズ)は、数本のサックスやトロンボーンやトランペット等のボーンセクション、ピアノやギターやベースやドラムのリズムセクションという風に大所帯(ビッグバンド)の編成で、多少のアドリブはあったとしても即興性は低く、全体で一つの音を作るというモノであり、簡単に言うと、お客さんが踊る為にバックグラウンドミュージックという側面が強く、演奏は主役ではありませんでした。

そこで、そういう演奏に飽き足らないミュージシャン達によって、コード進行を元に個々のアドリブを主体にコミュニケーションを取りながら演奏するというスタイルが生まれたんです。

その後に、更にコード進行を細分化したハード・バップと呼ばれるスタイルの演奏に発展して行きますが、あまりにも細分化し過ぎた為に、誰が演奏しても似たり寄ったりになってしまいました。

それを打破する為にフリージャズ等の新しい演奏スタイルが生まれましたが、僕の場合は、我が師匠Jimmy Slydeがビ・バップスタイルで踊り演奏するタップダンサーだったので、僕もこのスタイルに傾向する様になりました。

つまり、タップダンサーでありながら、ビ・バップ ミュージシャンと同様にジャズを演奏し、踊ってるというワケで、す。

お分かり頂けたでしょうか?

ちなみに、ジャズの歴史については、日頃からお世話になってる若山さんが、かなり細かく書かれてますので、下記をご参照下さい!

http://ozsons.jp/IdxHistory.htm

-->

Comments are closed.