Taka-Tone

Jazz Tap Dancer Kawamura Takahide Official Home Page

[Taka-Talk]でーきーたーぞーっ!

新しいタップシューズが仕上がりました!

・・・と言っても僕のニューシューズではなく、タップ仲間に{タップスの取り付け加工}を頼まれて、仕上げたのでございます。

{タップスの取り付け加工}に関して、僕は数人の職人さんにお願いして来ましたが、手掛ける職人さんによって{音や履き心地}が全然違いまして、20数年前までは、いつもニューヨークのピートというお祖父さんにお願いしてました。

彼は、多くのタップマスターやタップダンサーのシューズを手掛けてる有名な方で、タップマスター達との交流もあった方なので、暇さえあれば、彼の作業場に行って仕事振りを見たり、タップマスター達の昔話を聞きに行ってたんですよ。

そんなある日、彼から「来年引退する。」という事を聞いて、慌てました。

と言うのは、それまでに手掛けて貰った数人の職人さんのシューズは、どれもシックリ来てなかったので、本当に困ったんです。

そこで、ピートに「引退するのは、ピートと同じ様に作れる人を見付けてからにして下さい!」と頼んだところ、「加工方法を教えるから自分でやってみろ!そんなに難しくはないから。」と言われて教えて貰う事になりました。

職人になるワケでもないのに変な流れでしょ?(笑)

確かに、取り付け方法自体は、そんなには難しくはなかったんですが、当然の事ながら、微妙なタッチというか、感覚は教わったからと言って、すぐに出来るワケもなく、また、加工する為に革靴の作製方法も知っておいた方が良いのでは?と思って、数年間は靴の作製や修理をしてるお店でバイトしながら勉強しまして、それなりの仕上げられる様になったのは、2~3年後でしたよ。

当初は自分のシューズだけでしたが、金沢でタップダンスを教えてる僕の彼女に「私のも作ってみてよ。」と言われて手掛けると、その後は彼女の生徒さん達のシューズ、そして我が師匠であるJimmy Slydeの晩年のシューズ、更にはタップ仲間のシューズといった具合に、多くの方々のシューズを手掛ける様になり、多い時は月に10足以上手掛けてた頃もありました。

タップシューズをいじってるのは陶芸みたいな感じで精神集中が出来るし、楽しいので、苦労は感じないんですが、月に2~3足ならまだしも、5足を超えて来ると、多くの時間を費やす事になりますから、今は日頃お世話になってる方や親しいタップ仲間の分しか手掛けない事にしてますけどね。

今回も、親しいタップ仲間の一人から「Takaさんにタップシューズの取り付け加工をお願いしたい!」と言われて、手掛けたというワケです。

自分で言うのも変ですが、ナカナカ良いんですよ。(笑)

-->

Comments are closed.