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[Taka-Talk]基本とか基礎ってね・・・

基礎や基本を「初心者向けの知識や技術だ!」と思ってる方が多いと思いますが、実は必ずしもそうではないんですよね。

そう思ってしまうのは、初心者向けのクラスを{基礎クラス}とか{基本クラス}と表記してるクラスが多いからだと思いますが、基礎や基本は基となる知識や技術なので、凄く重要で、奥深いモノなんですよ。

極論で言えば、基本が無ければ応用も何も無いと思います。

僕はタップダンサーなので、タップのブラッシュというベイシックなステップを例に挙げてお話をさせて頂きます。

タップダンスにおいて、{ブラッシュ}というステップは、前後、左右、斜め・・・と、色んな方向に足を振り、その途中でタップス(金具)をフロアに当てて音を出すステップですが、便宜上「蹴って!引いて!」と口に出す事がありますが、本来は、{蹴る}のではなく、ブラッシングする様に動かすステップなんです。

そういう僕も、時々「蹴って!って言ったけど、本当は蹴っちゃダメ!」と言ってキョトン?とされる事もありますけど、実は蹴るワケじゃなく、絵や文字を書く様に・・・くどい様ですが{ブラッシングするステップ}なんですよね。

では、なぜキック(蹴る)ではなく、ブラッシュなのか?と言うと、キックだと勢いに任せて動かす事になって、音や動きが途切れてしまいかねないんです。

また、このステップは「膝から下を使って!」と指導される事がありますが、膝から下だけではなく、股関節・・・更に言えば、ミゾオチの辺りから動かすイメージが必要だったりするんです。

このステップに限らず、タップダンスにおいて全てのステップには、スムーズに動き、音を出す為の基本理論というモノがあって、その理論をTAP RUDIMENTと言って、僕自身で踊る時も、指導する時も、最も大切にしてるんです。

尤も、僕は、TAP RUDIMENTを我が師匠であるJimmy Slydeから教わったので、TAP RUDIMENTの中の{Jimmy’s method}という事になると思いますけどね。

初心者を対象にした、{手始め}ではなく、素敵に踊る為に重要な{基礎(基本)}を学ぶ事を大切にしたクラスって、あるにはあるんですが、実は多くはなかったりするんですよね。

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